養老孟司・竹村公太郎の文章から

『本質を見抜く力ーー環境・食料・エネルギー』より

 

竹村 文明を持続していくには国土保全が必要です。その国土保全環境保全に通じます。きれいごとの環境保全ではなく生きるか死ぬかの環境保全なのです。

養老 我々の生活の問題ですね、これは。環境問題は「保護はするが利用はしない」ということが前提になっています。いわゆる環境派は人間が手をつけないほどいいという考えなのです。そうではありません。人間と自然とには行ったり来たりの関係があるのです。自然を保全しながら手をつけていくということを、みんなでやり直さないといけません。江戸時代にはそれをずっとやっていたわけだから。

 

 

養老孟司・竹村公太郎『本質を見抜く力ーー環境・食料・エネルギー』(PHP研究所、2008年)153ページ。

 

 

 

 

本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー (PHP新書 546)

本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー (PHP新書 546)